パソコンの買い替えを検討している大学生や、大学進学のためにパソコンを新規購入する高校生のみなさんは、数ある商品の中からどんなものを選べばよいか迷ってしまいますよね。
大学生は講義の中でパソコンを使用したり、レポートをWeb上で提出するのが当たり前になりました。
ほとんどの学生が、持ち運びができるノートパソコンを所有しています。
パソコンのスペックに関する基本的な知識があれば、自分に合ったパソコンを選ぶことができます。
パソコンのスペックとは
スペックとは、specification、つまり「仕様」のことです。
- 製品の機能
- 性能
- 部品の名前や型番
- サイズや重量
このような情報が「スペック」と呼ばれています。
パソコンの「スペック」とは、プリンタやキーボードなどの周辺機器やソフトウェアの仕様を指します。
パソコンを購入する前には、事前にこのスペックを確認しておくとよいでしょう。
スペックの確認方法
パソコンのスペックには、大きく分けると5つの項目があります。
- メーカー(ブランド)名
- OS
- CPU
- メモリの容量
- HDD / SSD の容量
店舗の商品説明やカタログに詳しく表示してあります。
既に所有しているパソコンのスペックを調べる場合は、以下の手順で確認できます。
・Windows 11の場合
- 画面下の「スタート」ボタン(青い四角のアイコン)をクリック→Windows メニューの「設定」→「システム」→「バージョン情報」の順にクリック
- 「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」の二つのスペックが表示される
・Macの場合
- 画面左上のメニューバーにあるAppleアイコンのリンゴマークをクリックする
- 「このMacについて」でパソコンのスペックが表示される
主なパソコンのスペックについて
OSとは?
OSとは、Oparating Sysytemの略です。
最も基本的なソフトウェアで、どのパソコンにも必ず入っています。
これが入っていないパソコンは真っ暗な画面で、ただの箱状態です。
OSは定期的にアップデートされており、2022年11月現在、最新のパソコンにはWindows 11が搭載されています。
Mac OS13 には、現在「Ventura」が搭載されています。
◎大学で推奨されているOSは、Windowsが多いようです。
CPUとは?
CPU (Central Processing Unit ) は、「中央演算処理装置」という意味で、パソコンの演算や制御の中心的な役割を担っています。
ハードウェアやソフトウェアからの指示を処理するために、なくてはならないものです。
CPUには、
現在主流になっている「Intel Core i」シリーズの性能は、Core i3<i5< i7<i9と、数字が大きくなるにつれて性能が高くなっています。
複数のアプリを同時に開いて作業するマルチタスク向けには、「Ryzen」シリーズがあります。
メモリとは?
データを記憶する部品を、メモリ(memory)といいます。
メモリには、大きく分けて読み書きの両方ができる「RAM(ラム)」、読み出し専用のROM(ロム)があります。パソコンの場合、一般的にはメインメモリであるRAMを指します。
また、これを本体メモリ(内蔵メモリ)といいます。
データやプログラムを、一時的に記憶しておく外部記憶装置の役目を担っています。
例えるならば、机や作業台のようなものです。
書類や筆記用具を置く時、机が広ければ広いほど作業がしやすくなり、仕事がはかどるのと似ています。
パソコンの動作速度が速いということは、それだけメモリの容量が大きいということなのです。
また、「クロック数」は情報の処理スピードを指し、2.4GHzや3.2GHzのようにクロック数が高いほど、同じ時間内でより多くの情報を処理できます。
メモリの容量について
メモリの容量は、2進数の8ビット、1バイトを基準として、一時的にデータをどれだけ保存できるか
を表しています。
昔の Windows などは、メモリ1枚の容量が32MBや64MBでした。
現在のメモリもその名残で32MBや64MBの倍数になっており、32MBの8倍が256MB、つまり256MBの倍数となっています。(1024MBで1GBです)
市販のメモリには512MB、1GB、2GBなどがありますが、最近では4GBや8GBのメモリのパソコンが一般的です。
大学生に必要なパソコンのメモリは、次の通りです。
文系:4GB 、8GB
理系:8GB 、16GB
パソコンでゲームをする人・動画編集をする人:16GB 以上
最大2カ月の無料体験のプロバイダHDD / SSD とは?
パソコンの各種データが入っている場所を「ストレージ」と呼びます。
ストレージは、大きく分けてHDD(ハードディスクドライブ)と SSD(スリッドステートドライブ)
の2種類があります。
HDD が大きなディスクにデータを保存するのに対し、SSDは小さなチップに保存するので、それだけパソコンが軽量化されています。
また、SSD は、HDDのようにモーターでディスクを回してデータを書き込む必要がないので、耐衝撃性に優れていて、万が一パソコンを落としてしまっても、データが破損しにくいメリットがあります。
HDD 搭載のパソコンは価格が低めですが、SSD 搭載のものよりもパソコンの起動速度や処理速度が遅く、消費電力も多いのが欠点です。
HDD < SSD
◎大学生がパソコンを購入する際は、SSD搭載のパソコンをおすすめします!
SSD の容量について
大学生には、256GB以上のSSDが搭載されたノートパソコンがおすすめです。
128GB のノートパソコンもありますが、必要なソフトなどをインストールすると、128GBでは容量が足りなくなってしまう可能性があるからです。
SSD の容量を選択できるノートパソコンもあるので、購入時の参考にしてみてください。
画面サイズ・解像度
ノートパソコンの画面サイズ(ディスプレイ)は、11インチから15インチ程です。
画面が大きいと、それだけ重量も増えます。
持ち運びが多いので、基本的に12インチ~14インチが推奨されているようです。
ちなみに13.3インチでA4サイズのコピー用紙とほぼ同じ大きさです。
大学によって推奨サイズが決められているので、購入前に確かめましょう。
解像度は「1024 × 768」や「1920 × 1080」のように表されます。
この数値が高いほど、画面がきめ細やかに見えます。
また、より多くの情報量を画面に表示できます。
ノートパソコンの価格について
大学生が購入するノートパソコンの価格は、安いモデルであれば新品でも3万円〜5万円程で購入できます。
しかし、さまざまな作業を快適に行える仕様となると、Officeソフトが標準で入っている10万円前後のパソコンを目安に購入を検討するのがよいでしょう。
ノートパソコンは、家電量販店やネット通販のほか、大学の生協でも購入できます。
大学生協でおすすめのパソコンは高い?
入学が決まると大学生協からパソコン購入の案内がきますが、紹介されているものは高性能なものが多く、価格もその分高くなることが多いようです。
使い方が分からない学生のための「パソコン教室ソフト」や、「ウイルス対策ソフト」の有料サポートが付いているものもあります。
また、市販のパソコンとは別の「動産保証」と呼ばれる保証を採用・または推奨しています。
( 出典:全国大学生活協同組合連合 https://www.univcoop.or.jp/service/campuspc/campuslife05.html )
「動産保証」とは、不注意でパソコンを壊してしまった場合でもカバーしてくれる保証のことです。
家電量販店などで購入の際に付いてくるものよりも強めの保証なので、パソコンの扱いに不慣れな学生にはありがたい保証です。
大学生協でパソコンを購入しなくても支障はない
人によって必要なソフトやサポートは違いますが、大学生協の手厚い保証を付けても、ほとんどの学生が使わずに済むようです。
また、大学によっては取り扱うメーカーが限られている場合もあり、価格も20万円を超えるものも少なくないようです。価格がお手頃なものは、同じスペックでも少し前の機種である可能性があるので、確認したほうがよいでしょう。
その分、学割や独自の保証内容が付いていたり、パソコン学習ソフトが付いてくる場合もあるようです。
予算と保証内容を見極めて、自分に合った商品を購入するようにしましょう。
人気の機種・デザインについて
軽くて洗練されたデザインのノートパソコンが人気のようです。
ぜひ参考にしてみてください。
( 出典:大学生のノートパソコン購入ガイド https://student-notepc.com/microsoft.html )
( 出典:モバレコ https://mobareco.jp/a273089/ )
( 出典:モバレコ https://mobareco.jp/a273089/ )
中古パソコンではダメなのか
中古のパソコンでも、OS のバージョンがサポート期間内のもので、CPU やメモリも、利用するソフトウェアが支障なく動作する程度であれば問題ありません。
パソコンに詳しい人ならカスタマイズできますが、そうでない人は新しいものを購入したほうが安心ですね。
その他パソコンのオプション・アクセサリについて
パソコンのスペックや価格だけでなく、付属品の有無も購入する際に重要です。
モバイルバッテリ
ノートパソコンは、使えば使うほどバッテリが消耗していきます。フル充電でも大学4年間使っていると、丸一日バッテリが持たなくなるかもしれません。
いざという時のために、ノートパソコン用のモバイルバッテリを準備しておくと安心です。
オンライン授業対応
行動制限が緩和され、大学の授業も対面式で行われるようになりましたが、今後もオンライン授業の機会があるかもしれません。
内蔵スピーカやマイクが装備されているパソコンを選びましょう。
また、必要であればヘッドセットも準備しましょう。
Wi-Fi対応のノートパソコンであれば問題ありません。
周波数帯に影響されずに、速い通信速度で一度に大量の情報を運ぶことができる通信規格
「11ax」「11ad」が搭載された商品の普及が進められています。
その他
パソコンだけでなく、プリンタやDVDドライブ、USBケーブルなど、必要に応じて揃えましょう。
大学生協のカスタマイズPCサイトもあります。
まとめ
以上のことから総合的に見て、大学生におすすめするスペックのノートパソコンはこちらです!
購入するときの参考になれば幸いです。
⇩
OS | Windows 11 |
CPU | Core i5 以上 |
メモリ | 8 GB 以上 |
ストレージ | 256 GB 以上 |
ディスプレイ | 12 インチ以上 |
重量 | 1.3 ㎏ 以下が目安 |
バッテリ | 8時間以上 |
カメラ・マイク | 内臓 |
無線 LAN | IEEE 802.11ax 以降 |
ソフトウェア | オフィス:Microsoft 365、chrome、zoom など |
※ Microsoft365 やウイルス対策ソフトは、大学によっては在学期間中無料で提供される場合が多いようです。
購入前に大学へ確認しましょう。
ノートパソコンは4年間の学生生活を送る上で必要なアイテムです。
ぜひ自分に合ったお気に入りのパソコンを見つけてくださいね。
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