五月病の原因と対処法について

ヘルスケア

五月病とは、新しい環境に適応するために学校や職場などに入った直後に、やる気が出なかったり、気分が沈んだりする状態を指します。

日本では主に5月に起こりやすく、社会人にとっては新入社員が入社してやっと1ヶ月経つ時期でもあります。

五月病の原因

五月病の原因には、以下のようなものがあります。
原因が1つのこともあれば、複数の原因が重なり合っている場合もあります。


環境の変化に適応するためのストレス

新しい環境に適応するためには、新しいルールや人間関係を理解し、自分自身を適応させる必要があります。これによってストレスが発生し、やる気や気分の低下を引き起こすことがあります。

長期的なストレスの蓄積

新しい環境に入る前から、学校や職場での長期的なストレスが蓄積されている場合、五月病が発生するリスクが高くなります。

睡眠不足

新しい環境に適応するためには、十分な睡眠が必要です。睡眠不足が続くと、やる気や気分の低下を引き起こすことがあります。

天候の変化

五月は、気温や湿度が上がることが多く、天候の変化がストレスになることがあります。


五月病かな?と感じた時の対処法

もし「五月病かな?」と思い当たることがあったら、以下のことを意識して生活してみましょう。

自己肯定感を高める
自分自身を肯定することで、自己肯定感が高まり、ストレスに対する耐性が向上します。自分自身の良い点を見つけることや、自分自身を励ます言葉をかけることが有効です。

十分な睡眠をとる
十分な睡眠をとることで、身体の疲れやストレスを回復させることができます。睡眠時間を確保することや、就寝前にリラックスする時間を設けることが大切です。

運動をする
運動はストレスを解消するための効果があります。運動をすることで、身体をリフレッシュすることができます。特に、外で運動をすることで、日光や自然と触れ合うことができ、ストレス解消に効果的です。

コミュニケーションを取る
新しい環境に適応するためには、周りの人とコミュニケーションを取ることが大切です。同僚や先輩に相談することで、自分自身の考え方を整理することができます。また、人間関係を築くことで、ストレス解消にもつながります。

自分に合った時間を設ける
新しい環境に適応するためには、自分に合った時間を設けることが大切です。例えば、朝起きる時間を早くしたり、通勤時間を調整したりすることで、ストレスを減らすことができます。

自分の趣味や興味を追求する
新しい環境に適応するためには、ストレスを発散するための時間を設けることが大切です。自分の趣味や興味を追求することで、自分自身をリフレッシュすることができます。

低年齢化する五月病

五月病は、一般的に就職や転職、進学などの大きなライフイベントがある20代〜30代の若年層に多く見られます。しかし、最近では、学校生活においても五月病に似た症状が現れるという報告もあり、低年齢化が進んでいるとの指摘もあります。

学校生活におけるストレス要因は、学業成績の不安や学校生活の変化、人間関係の悩みなどがあります。また、最近では、SNSの普及により、他者との比較や批判的なコメントによるストレスも増えているとされています。

しかし、五月病は、大人と子どもではストレスの原因や症状が異なることが多く、それに応じた対処法が必要となります。子どもが五月病のような症状を示す場合には、保護者や教師が適切にサポートすることが重要です。また、定期的なコミュニケーションや適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣の維持が大切です。

低年齢化が進む五月病に対しては、社会全体で適切な支援策や教育を行い、予防や対処法を普及させることが求められます。

コロナの影響は?

コロナの影響により、人と関わることが減ったことが五月病の原因になっているとする考え方もあります。仕事や学校などでのストレスが変化したり、家族や友人との関係性が変化するなど、新たなストレス要因が生まれたことも、五月病が減らない理由の一つと言えます。

また、コロナの影響で外出や旅行、レジャーなどの自由が制限され、生活のモチベーションが下がってしまうことで、五月病が引き起こされる可能性もあります。

そのため、コロナによる社会的変化が五月病の原因になっていると考えることはできますが、五月病の原因は多岐にわたるため、単純に社交的なストレスが原因ではないことが考えられます。

まとめ

五月病にはストレス解消や自己肯定感の向上など、様々な対処法があります。新しい環境に適応するためには、自分自身に合った対処法を見つけ、積極的に取り入れることが大切です。

原因対策
新入社員などが現実とのギャップを感じる新入社員には、入社前の説明会や研修などで現実を伝え、現場での指導やフォローを行う
新年度のスタートによる疲れ有給休暇や、カレンダー通りの休暇を取得するよう働きかける
天候の変化による気分の不調定期的な運動や、外出して自然に触れるよう促す
仕事のモチベーションが低下する目標設定や、達成感を得られるようなタスクを与える
残業や過剰な仕事量によるストレス適切な労働時間管理や、業務の見直しを行う
コミュニケーション不足によるストレス社員同士の交流を促す場を設ける、上司や同僚がフォローする
前年度の業績に比べて新年度の目標が高すぎる目標を現実的なものに設定し、段階的に達成できるようにする
無気力になってしまう自分自身の健康状態を見直し、必要であれば医療機関を受診する

注意:上記の表は一般的な対策です。具体的な対策には、企業や個人によって異なる場合があります。

人それぞれ、持っている体力や適応能力が違います。

また、ストレス解消法も、性格によっては真逆のこともあるようです。

適切な生活リズムの維持やストレス解消、自己肯定感の向上など、自分自身の心身の健康維持に努めることが大切ですね。

新しい環境に適応するために、自分自身に合った対処法を見つけ、定期的に身体や気持ちを整えていきましょう。

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