今年は暖かくて、桜の開花も例年より早いですね。
それに伴って花粉症の症状も早めに出ている人が多いようです。
花粉の飛散も例年よりかなり多いので、今まで症状が出なかった人も、今年は目や鼻に違和感を感じることがあるかもしれません。
花粉症には様々な症状がありますが、実は意外なところにも不調が出ることがあります。
花粉症のよくある症状
まずはよくある花粉症の症状からご紹介します。
花粉症は、花粉などのアレルゲンによって引き起こされるアレルギー疾患で、主に春や秋に発生します。主な症状は以下のとおりです。
- 鼻の粘膜が腫れて鼻が詰まり、呼吸がしにくくなる
- 鼻粘膜から分泌物が出て、鼻水が流れる
- 鼻粘膜が刺激されて、くしゃみが出る
- 目の粘膜が刺激されて、かゆくなったり、赤くなったりする
- 喉に花粉が触れることで、かゆくなったり、痛くなったりする
- 花粉症が原因で喘息が悪化することもある
これらの症状は、花粉症によって引き起こされるアレルギー反応によるものです。症状の程度は個人差がありますが、日常生活に支障をきたす場合もありますので、早めの対策が必要です。
花粉による意外な症状とは
「春になると胃腸の調子がいまいち」
もしかしたらそう感じている人もいるのではないでしょうか。
実は花粉症の症状には、胃腸症状もあるのです。
症状が重い場合、消化器官にも炎症が起こることがあるのです。
花粉で胃腸に不調が出るのはなぜ?
それは、免疫システムが過剰に反応することで胃や腸の粘膜が刺激されるからです。
消化器官の運動が乱れたり、下痢や腹痛などの症状が出たりすることがあります。また、花粉症に伴うストレスや疲れが原因で、胃腸の調子が悪くなる場合もあります。
胃腸の調子が悪くなる原因は、主に以下のようなものが考えられます。
自律神経の乱れ
花粉症の症状が強く出ると、自律神経のバランスが崩れ、消化器官の動きが悪くなることがあります。その結果、腹痛や下痢、吐き気、食欲不振などの症状が現れることがあります。
食物アレルギー
花粉症と同じく、食物アレルギーも免疫反応によって引き起こされる症状であり、食物アレルギーと花粉症が併発している場合、胃腸の不調を引き起こすことがあります。
ストレス
花粉症の症状が強いと、ストレスが増大することがあります。ストレスが増大すると、胃腸の動きが悪くなり、胃痛や下痢などの症状が現れることがあります。
抗ヒスタミン剤の副作用
花粉症の治療には、抗ヒスタミン剤が使われることがあります。しかし、抗ヒスタミン剤には、眠気や口渇、便秘などの副作用があるため、これらの症状が胃腸の不調を引き起こすことがあります。
以上のように、花粉症によって胃腸の調子が悪くなる原因は複数考えられます。症状が続く場合は、医師に相談して適切な治療を受けることをお勧めします。
胃腸の調子を改善する方法
お腹の調子が悪くなった場合には、胃腸の負担を軽くするために、食事内容や生活習慣の見直しをすることが大切です。
胃腸の負担を軽くするための食事は、以下のようなものがおすすめです。
- 消化の良い食品:白身の魚や豆腐、野菜など
- 食物繊維:野菜や果物、穀物など
- ビタミンC:レモン、キウイ、ローズヒップティーなど
- オメガ3脂肪酸を含む食品:青魚(サバ、マグロ、サンマ、イワシ、ニシン、サーモンなど)、
亜麻仁油、えごま油、チアシードオイル、くるみ、アーモンドなど
食生活を見直すことで免疫力を高めることができ、その結果花粉症予防にもつながります。
食べ方にも注意する
色々な食物をバランスよく食べることが大切ですが、食べ方にも注意しましょう。
- 脂質や糖質を摂りすぎない
脂質の摂り過ぎは胃腸に負担をかける原因となります。
- 一度に大量に食べない
胃腸に負担をかけないよう、小分けにして少しずつ食べるようにしましょう。
- 急いで食べない
ゆっくりと噛みながら、食事の時間を楽しむようにしましょう。
- 生野菜や油物、刺激の強い食品などは避ける
できるだけ消化吸収しやすい茹で野菜を食べるようにしましょう。
脂っこいものや辛いものも刺激が強いので気を付けましょう。
花粉症を軽減するために
花粉を吸いこまないように、マスクやメガネ、衣類などで対策することが重要ですが、一旦花粉症を発症してしまうと辛いですよね。
鼻水や鼻づまりで睡眠の質が低下したり、何度も目が覚めてしまうことがあります。
それに伴い睡眠時間も減少してしまうと、日中の眠気や集中力の低下に繋がります。
最悪の場合、睡眠時無呼吸症候群や重度の睡眠障害に陥ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は医療機関を受診し、適切な治療をすることが大切です。
自分の症状に合った薬で対策をすれば、だいぶ軽減されるでしょう。
症状が軽減されると、睡眠の質も上がるので、免疫力もupします。
胃腸症状が食べ物で改善しない場合も、医療機関で相談するとよいでしょう。
これらの対策を実践することで、花粉症の症状を軽減することができます。
まとめ
◎ 花粉症は花粉などのアレルゲンによって引き起こされる症状のこと。
◎ 花粉症の症状には、目・鼻・喉・咳やくしゃみの他に胃腸の不調もある。
◎ 花粉による胃腸症状は免疫システムの過剰反応により引き起こされ、
下痢や腹痛などの消化器症状が出る。
◎ その原因は、主に自律神経の乱れとアレルギー反応で、
他にストレスや抗ヒスタミン剤の副作用によるものもある。
◎ 花粉による胃腸症状を和らげるには、胃腸に負担をかけない食物を摂ることが大切である。
また、一度にたくさん食べないようにするなど、食べ方にも注意する。
◎ 花粉症を予防したり軽減するためには、早めの対策が必要である。
症状が酷い場合は、医療機関で相談する。
いかがでしたでしょうか。
花粉が飛散する季節でも、症状を和らげてストレスを感じずに過ごしたいですね。
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