日本の夏は暑く、エアコンは必需品ですが、2023年6月からの電気料金の値上げにより、節約の重要性が高まっています。
快適な生活を送りながら電気料金を削減するための方法や生活の工夫をご紹介します。
暑い夏に熱中症のリスクもあるため、節電によるエアコンの効率的な使用法や他の電気機器の使い方にも注意しましょう。
エアコンの効率的な使用法
温度設定の工夫
快適な温度設定は28度前後が目安です。1℃上げるだけでエアコンの消費電力は約10%削減されます。
また、室内と外気の温度差を少なくするため、室内の断熱性を高めるカーテンやブラインドの活用も有効です。
エアコンのタイマー機能の活用
外出時や就寝時にエアコンを自動的に切るために、タイマー機能を使いましょう。エアコンの予約タイマー機能を設定すれば、帰宅時に快適な室温を自動的にキープすることもできます。

帰宅してからエアコンをつけると、設定温度を下げないと部屋がなかなか冷えないのよね。
余計なエネルギーを消費しそう。

最近はスマート家電も増えていて、エアコンだけでなく部屋の電気お風呂のスイッチも、スマホひとつでつけたり消したりできるよ!
遮熱対策と通気性の改善
カーテンやブラインドを閉めることで直射日光を遮り、室内の温度上昇を防ぎます。さらに、断熱材の設置や窓やドアの隙間をふさぐことで外気の侵入を防ぎ、冷房効果を高めることができます。
扇風機やサーキュレーターを併用することで、冷気を攪拌(かくはん)することができます。
照明と家電の効率的な使用法
LED電球の導入
従来の白熱電球と比較してLED電球は省エネであり、寿命も長いため、電気代の削減に効果的です。
部屋ごとの照明ニーズに合わせて適切な明るさや色温度のLED電球を選びましょう。

一般的に、白熱電球の寿命は1,000~2,000時間、蛍光灯が6,000~12,000時間と言われています。
これに対してLED電球の寿命は、40,000~50,000時間となっています。
1日に約10時間の使用で、10年以上使える計算なので、交換の手間も省けるうえ、コスト削減にもなります。
電化製品の待機電力を削減
電化製品はスタンバイ状態でも一定の電力を消費しています。
スマートフォンなどの充電器は、特に維持しておくべき機能がなくても、コンセントに繋いでいるだけで待機電力が発生しているのです。
使用しないときはコンセントを一括でOFFにする習慣をつけるか、スマートプラグを活用して消費電力を抑えましょう。
省エネ家電の選択
これから家電の購入を検討している場合は、高効率な冷蔵庫や洗濯機などの家電を選ぶことで、省エネ効果を得ることができます。また、冷蔵庫や洗濯機の省エネモードの活用もおすすめです。
こちらのサイトを参考に、家電を選んでみてはいかがでしょうか。
各メーカーの機種の消費電力や性能を比較できます。
日常生活の工夫とエネルギーセービング
節水の実践

シャワーヘッドを節水効果の高いものに交換することにより、長時間水を出しっぱなしにすることが減ります。
その結果、エコキュートの稼働時間も短くなるので、節電に繋がります。
節水シャワーヘッドは、高水圧で肌あたりのよいものを選ぶのがポイントです。
水圧が強いものは洗い流しやすく使用する水の量も減ります。
また、水漏れがある場合は、早めに修理をしておきましょう。

太陽光発電の活用
太陽光発電システムの導入により、自宅での電力生産が可能です。
太陽光パネルの設置や蓄電池の活用により、昼間に発電した電力を利用することで電気料金を削減できます。

冷蔵庫や冷凍庫の使い方と保冷効果の最大化:
冷蔵庫や冷凍庫は一日中稼働しているため、効率的な使い方が重要です。

食材を冷ます際には事前に冷やしておく、温かい食材を冷蔵庫に入れない、冷蔵庫のドアを開けたままにしないなどの工夫が必要です。
また、冷蔵庫の裏側や周囲の空気の循環を確保し、冷気漏れを防ぐことで保冷効果を最大化できます。
冷凍庫は、凍った食材を隙間なく入れたほうが、冷気を逃さないと言われています。
隙間には保冷剤や水の入ったペットボトルを入れておくとよいでしょう。
家具の配置と断熱材の利用
家具の配置によって空気の流れをスムーズにし、冷暖房効果を向上させることができます。
また、断熱材を使って壁や床、屋根の断熱効果を高めることで、室内の温度を安定させることができます。
断熱性のあるカーテンや、窓に貼る目隠しシートを利用すれば、簡単に対策ができます。
その他の節電テクニック
電力使用状況のモニタリング
スマートメーターの活用や電力使用量を可視化するアプリやデバイスを使って、自分の電力使用状況を把握しましょう。そうすることで、無駄な電力使用を見つけて改善することができます。


省エネ意識を持った生活習慣の形成

電気の無駄使いを避けるために、電気を使ったら必ず消す、部屋を出るときは電気を消すなど、小さなことから心がけることが大切です。
家族で実践することで、お子さんは小さい頃から節電についての知識が身に付きます。
また、家族や共同住宅での節電協力やエネルギーセービングの意識向上活動に、節電キャンペーンなどに参加するのもよいでしょう。
各自治体や電力会社などによって、節電キャンペーンやポイントアッププログラムなどが実施される場合があるので、こまめに情報をチェックしてみてください。
電化製品の夜間充電とオフピーク時の活用:
スマートフォンやノートパソコンなどの電化製品は、充電時間を夜間にずらすことで電力消費を抑えることができます。
また、オフピーク時(毎日午前8時から午後10時までの時間)に洗濯や調理などの電力を使用することで、料金が安い時間帯に活用することも有効です。
お住まいの地域や料金プランによって違うので、自宅のアンペア数や加入プランをよく調べてみることが大切です。

電力会社の料金プランの見直し
自分の電力使用パターンに合った料金プランを選ぶことで、電気料金を削減できます。ピークタイム外の利用を促すプランや割引制度、特典などを活用しましょう。
下記に料金プランの比較サイトを貼っておきましたので、よかったらリンクからご覧ください。
サステナブルでんきで電気代をお得に
窓の開け方ひとつでも涼しさが変わる

窓の開け方で空気の流れを作ることができます。
家やマンションなどの住宅の多くは気密性が高く、汚れた空気が部屋の外に出にくいのです。
何もしないと十分な換気ができず、汚れた空気が部屋の中にどんどんたまっていきます。
ポイントは、二か所の窓を開けることと、どちらかの窓の開け幅を小さくすることです。
空気の流れが生まれるだけでも、暑さが和らぐでしょう。
まとめ
快適な夏を過ごしながら電気料金を削減するためには、エアコンの効率的な使用法や遮熱対策、LED電球の導入、家電の待機電力の削減、節水の実践など様々な工夫が必要です。
日常生活においても省エネ意識を持ち、エネルギーセービングの実践を行いましょう。
さらに、電力使用状況のモニタリングや料金プランの見直しも忘れずに行い、効果的な節電を実現しましょう。
夏の暑さを乗り越えながら、地球環境にやさしい生活を送りたいですね。

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